N-ONE RS 6速マニュアル

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ホンダ「N-ONE」は2020年11月にフルモデルチェンジされて新しく生まれ変わりました。初代モデル発売から8年経過して初のフルモデルチェンジとなりました。2代目N-ONEの外観はキープコンセプトにより先代のスタイルを引き継ぎ、フロント部分とリア部分のみに若干の変更が加えられました。中身としては内装が大幅に変更されており、エンジンやプラットホームも一新されました。そして安全運転支援システム「ホンダセンシング」に強化され、安全性能が更に向上しました。

何と言っても注目はスポーツグレード「RS」の6速マニュアルトランスミッションです。軽自動車規格の前輪駆動方式(FF)を採用したターボ車では初となる6速MTが追加されました。車好きなら間違いなくCVTよりも6速MTを選択すると思います。しかも車両本体価格がCVTと6速MTのどちらも消費税込1,999,800円です。販売店の情報によりますと実際に6速MTの方が売れているとの事です。当然ながら将来的に中古車としての流通も6速MTの方が多くなります。ネットやSNSでも注目されているのは6速MTで、それだけ強烈なインパクトがある証拠だと考えられます。

ホンダ「N-ONEオーナーズカップ」で使用される車両はFFのターボモデルで、トランスミッションはCVTに限定されております。残念ながら現状では6速MT車両での参加は認められておりません。せっかく新たに6速MTを追加設定したのに、どうして参加が出来ない規定にしたのか非常に疑問です。たぶん同じ疑問を持っているモータースポーツ関係者やファンは多いと思います。理由としてはいくつか考えられますが、一番はCVT車両限定レースへの強いこだわりだと考えられます。他にも運営側の体制や費用の問題など様々な事情が考えられます。しかしながら6速MTで参加が出来ないのは参加者として非常に残念に思います。

現状では難しいかもしれませんが、将来的には6速MT車両での参加も認めるべきだと個人的に思います。トヨタヴィッツレースや今シーズンから始まるヤリスカップの様に、MT車両とCVT車両をクラス分けして混走にすれば良いのかと思います。そうする事によって参加者の幅が広がり、今まで以上に参加台数も増加すると考えられます。そしてレース自体も更に注目度が高まり、今まで以上に盛り上がると考えられます。メーカーや主催者の柔軟な対応に期待し、N-ONEオーナーズカップが今後もより楽しいレースに進化する事を心から願っております。