スポーツランドSUGO攻略法

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スポーツランドSUGOは宮城県柴田郡村田町にある総合モータースポーツ施設です。レーシングコースは右回り全長3,586km(4輪)で、国際自動車連盟FIA)公認の国際サーキットです。1975年のオープン当初は全長2,66kmのハイスピードコースでしたが、1987年に大規模改修されて現在のテクニカルコースへと生まれ変わりました。そして2021年にはピットロード拡張に伴ってホームストレートが外側に若干移動したり、ピットロード出口が3コーナー出口側へ移動したりなど部分改修されました。SUGOはテクニカルコースではありますが、比較的に平均速度が高いスリリングな中高速サーキットです。

N-ONEオーナーズカップでのSUGOコースレコードは、昨年の第12戦で記録された1分59秒819です。しかも予選ではなく決勝中のベストラップなので驚異的なタイムだと言えます。そして昨年の第6戦では、本番前日の専有走行にて非公式タイム1分59秒506が記録されております。N-ONEは今年もSUGOで6月と10月の計2回が予定されております。当日の天候やコンディションにもよりますが、間違いなく1分59秒台の熱い戦いになるかと思います。

自身のSUGO自己ベストタイムは2分00秒170です。コースレコードに比べるとまだまだ不十分ですが、自分なりのSUGO攻略法を説明させて頂きます。N-ONEはナンバー付の軽自動車ですので、140キロでスピードリミッターが作動します。実際にはメーター読みで、132キロから133キロくらいでリミッターが作動します。タイヤの外径や空気圧によって多少の違いがありますので、135キロくらいまでが正常な最高速となります。もし135キロを上回る様であれば、違法なチューニングが施されている可能性が強いです。ブレーキは基本的にABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を作動させない様にブレーキングします。ブレーキが必要なコーナーは、1コーナーと4コーナー・レインボーコーナー・馬の背コーナーの4箇所です。

SUGOの1コーナーブレーキングは、50メートル看板を基準に少し過ぎた辺り45メートルくらいで開始します。1コーナーは若干上りになっておりますので、フルブレーキングしなくても大丈夫です。スピードをコントロールする程度のブレーキングで進入します。2コーナーは少しアクセルコントロールをしながら進入し、立ち上がりはアウトまで膨らまずにコース中央のラインを取ります。3コーナーはアクセル全開でも走行出来ますが、少しだけアクセルコントロールした方が良いです。4コーナーのブレーキングは右側のゼブラが終わる辺りで開始し、フルブレーキでブレーキングします。S字コーナーはアクセル全開のままで走行します。ハイポイントコーナーは少しアクセルコントロールして進入します。レインボーコーナーはスピードをコントロールする程度のフレーキングで進入します。

バックストレッチでは中間点付近からスピードリミッターが作動し、最高速を維持しながら同じスピードで馬の背コーナーへ向かいます。馬の背コーナーのブレーキングは50メートル看板を基準に少し手前の55メートルくらいで開始し、フルブレーキでブレーキングします。SPイン・アウトの2つのコーナーは、どちらも少しアクセルコントロールして進入します。最終コーナーはアクセル全開のままで走行します。最終コーナーはドライバーによってライン取りが違いますので、練習走行で実際に色々試した方が良いです。基本はアウト・イン・アウトですが、イン寄りのラインやアウト寄りのライン・ミドル重視のラインなど様々です。ホームストレートは1コーナーブレーキング位置の少し手前でスピードリミッターが作動します。スピードリミッターが作動しない場合もありますので、最終コーナーの良し悪しが判断出来ます。

今年の部分改修によって安全性が更に高まり、具体的には3コーナーの立ち上がりエスケープゾーンがアスファルト舗装されました。他には最終コーナーのアウト側もアスファルト舗装され、全体的に高速コーナーの安全性が高まりました。以前はエスケープゾーンがサンドトラップやグリーンだったので、高速コーナーでのコースアウトやクラッシュが非常に多かったです。特に3コーナーやSPインアウト・最終コーナーの高速コーナーでのコースアウトは、レース車両が全損する程の大きなクラッシュが多かったです。エスケープゾーンのアスファルト舗装は数年前から徐々に改修されており、今年からは今まで以上に安心してレースを楽しめる様に改良されました。

スポーツランドSUGOは地元ホームコースで、1990年から数え切れないほど数百回も走行しております。そして他のサーキットに比べて中高速のレイアウトが大好きです。若い頃に初優勝したのもSUGOなので、個人的に思い入れの強いサーキットです。今年から更に新しく生まれ変わったSUGOで、今後も出来るだけ多くの方々にサーキット走行やレースを楽しんで頂きたいです。今後はどれだけ長くレースを続けられるか分かりませんが、ドライバーを引退した後も何らかの形でレースに携わりたいと思っております。