タイヤ選択のポイント

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ナンバー付ワンメイクレース「N-ONEオーナーズカップ」で使用するタイヤは低燃費タイヤに限定されております。メーカーやブランドは指定されておりませんので、好みのタイヤを自由に選択する事が可能です。イコールコンディションの高いワンメイクレースにおいて、タイヤ選択はかなり重要な要素となります。

メーカーのサポートを受けている場合を除き、ドライバーやチームが自らの考えや好みでタイヤを選択します。選択の基準は基本的に性能が第一優先で、次に価格やライフ・こだわり・使い易さなどになります。ではどのタイヤを選択すれば良いのか、参考までにポイントを押さえながらメーカー別で性能を比較してみます。

比較するタイヤメーカーは、ヨコハマ・ブリヂストンダンロップグッドイヤーの4社です。タイヤサイズは全て指定の165/55R15・75Vです。

1.転がり抵抗性能 等級はAAA・AA・A  (AAAが最高)

  1. ヨコハマ(アドバン・フレバV701)  :A
  2. ブリヂストン(レグノGRレジェーラ)  :A
  3. ダンロップ(エナセーブRV505)   :AA
  4. グッドイヤー(E-Grip RVF02)AA

2.ウエットグリップ性能 等級はa・b・c・d(aが最高)

  1. ヨコハマ(アドバン・フレバV701)  :
  2. ブリヂストン(レグノGRレジェーラ)  :b
  3. ダンロップ(エナセーブRV505)   :c
  4. グッドイヤー(E-Grip RVF02):c

3.タイヤ外径

  1. ヨコハマ(アドバン・フレバV701)  :563mm
  2. ブリヂストン(レグノGRレジェーラ)  :563mm
  3. ダンロップ(エナセーブRV505)   :567mm
  4. グッドイヤー(E-Grip RVF02)567mm

4.タイヤ総幅

  1. ヨコハマ(アドバン・フレバV701)  :170mm
  2. ブリヂストン(レグノGRレジェーラ)  :170mm
  3. ダンロップ(エナセーブRV505)   :171mm
  4. グッドイヤー(E-Grip RVF02)171mm

以上の4項目がタイヤ性能優先でのタイヤ選択のポイントとなります。大きく分けるとレースコンディションを考慮して、ドライ重視にするのかウエット重視にするのかの違いになります。外径は大きい方が車速が高くなり燃費も向上しますので、特にレースでは有利になります。総幅は広い方が当然グリップ性能は向上しますが、転がり抵抗も増加してしまいます。現状では全て100%完璧なタイヤはありませんので、価格やライフなども含めて慎重に選択する事が重要となります。