合同会社を廃業

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個人事業を開業して5年後に法人会社を新たに設立しました。目的は同業者それぞれの各事業所をグループ化して仕事の効率と連携を図る事でした。最初は計画通り会員が徐々に増えて組織として活動しておりました。ある程度の事業者数が集まるまで会則や会費は無しで運営しておりました。理由としては気軽にグループへ参加して欲しかったからです。しかしながら組織の会則・会費無しがそもそも失敗の原因だったと思います。

グループへ入会しやすいという事は、逆に退会しやすいという事になります。その為に会員の出入りが多くて、なかなか目標の会員数まで達しませんでした。そして各事業所の代表者をまとめる事が想像以上に困難でした。それぞれ考え方も価値観も違います。最低限のルールは決めていましたが、意思統一させるのが難しい状況でした。やはり会則・会費無しでのスタートには無理があったと痛感しました。

他に失敗の原因として平成の時代に合わなかった事が考えられます。同業者同士で助け合ってお互い協力し合いながら皆で良くなろう、という昭和的な考え方はもう古いのかもしれません。近年では自分達さえ良ければ周りは関係ないという利己主義的な考え方が増えている様に感じます。例えば他にも近所付き合いが少ないとか親戚付き合いが少ないなど、時代の変化によって考え方や価値観も変化していると思います。

結果的に平成23年6月に合同会社を設立して、8年後の令和元年5月に廃業させました。法人会社経営は短期間で失敗してしまいましたが、個人的には今後につながる貴重な経験となりました。そしてこの法人廃業が将来的に「人生のリセット」への第一歩となりました。